我々人間が生きていく上では、常に何らかの「悩み」や「困難」あるいは大なり小なりの「心配事」を抱えもって暮らしていると言っていいのではないかと思います。
確かにこういう思いは、それがどんどん大きくなっていくと、我々の仕事にも大いに影響を及ぼしていくということにもなるでしょう。しかし昔から「一病息災」という言葉があります。何も心配もない、病気もないということですと、人間はともすればごう慢になり、知らず知らずのうちに無理をしてしまいがちです。
一つぐらい病気があったほうが何事にも用心もし、健康でいられるという意味の言葉だと思います。
ともすれば「悩み」を抱えると、人はそれに押しつぶされそうになってしまいます。ぜひそういう時は「悩み」があるから頑張れる、正しく生きていける。悩みをむしろ「糧(かて)」としてとらえれば、これらをもっと前向きにとらえられ、生きて働けることがより楽しく、ありがたく感じられるようになるのではないでしょうか。
人間の心とは、まったく、いかようにでもなるものだと思います。つらいと思えばやはりつらい。苦しいと思えば身体は動きにくい。逆に楽しいとかほほえましいと思えば身体も生き生きと動いてくるものだと思います。
ですから「心を磨く」すなわち困難にしてなお心強く、不安にして勇猛果敢に物事に対処していく「心」を創っていけるならば、おのずから人生においても仕事においても、その対応がスムーズにできて、つらい時苦しい時も必要以上に落ち込まず、大海を悠々と航海するが如く、すばらしい人生を生き、仕事の成果もより大きくなるのではないかと思います。
日々、心を磨くことに、共に努めていきたいものです。